(仮訳)真正ハラタケ類クレードにおけるフウリンタケ類類縁のコウヤクタケ類の新属新種、Acanthocorticium brueggemannii
Baltazar, JM. et al. 2015. Acanthocorticium brueggemannii, a new corticioid genus and species related to cyphelloid fungi in the euagarics clade (Agaricales, Basidiomycota). Botany. Available at: https://cdnsciencepub.com/doi/abs/10.1139/cjb-2015-0053 [Accessed August 3, 2023] 【R3-10845】2023/8/3投稿

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3行まとめ

ブラジルで採集されたコウヤクタケ類の一種を新属新種Acanthocorticium brueggemanniiとして記載した。
本種は子実層面が平滑~瘤状で担子胞子が無色球形平滑薄壁でIKI陰性、ハロシスチジアとデキストリノイドのアカントフィシスを有し、1菌糸型、生殖菌糸に単純隔壁を有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析により、ハラタケ目クレードのフウリンタケ類に類縁であることが明らかになった。
Brazil, State of Santa Catarina, Santo Amaro da Imperatriz, Hotel Caldas da Imperatriz, Trilha do Guamirim

(新種)

Acanthocorticium brueggemannii Baltazar, Gorjón & Rajchenb.
語源…(属名)アカントフィシス+コウヤクタケ類/(種小名)ブラジルの生物学者、Fernando M. Brüggemann氏に献名
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【よく似た種との区別】
Aleurodiscus spp.
アカントフィシスを有する
本種と異なり担子胞子がIKI陰性ではなく顕著なアミロイドである
Aleurodiscus dextrinoideocerussatus
アカントフィシスがデキストリノイドである
本種と異なり子実体がクリーム色
本種と異なり担子胞子がアミロイドである
本種よりアカントフィシスの幅が狭い
本種よりアカントフィシス頂部の突起が長い
本種と異なりグレオシスチジアを有する
Aleurodiscus cerussatus
形態的に類似している
本種と異なり子実体が類白色~クリーム色
Heteroacanthella spp.
形態的に類似している(本種のアカントフィシスに似た担子器を有する)
本種と異なりアカントフィシスがデキストリノイドという特徴を欠く